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護憲派による「新九条」論争 (社会運動 No.425)(おしどりマコ)

自分が勝利者でいたいならば

 いわゆる護憲派と呼ばれる人たちの意見表明の場となっているが、同じ護憲派でも、それぞれの現状認識および今後の方針は大きく異なっている。笑っちゃう様なありえない理想論を語っている人もいれば、その場その場で言いくるめて芯がない人もいる。それぞれ現実的な妥協というものが出来ないから、百年経ってもこの人たちが一致した方針の下に団結する姿は見えない。指揮系統の一本化も出来ないようならば、(改憲派との)戦争には勝てない。せいぜいがゲリラ戦による遅滞戦術くらいしかとれない。
 個人的には国家の武力とは自宅の錠の様なものだと考えている。さすがに、扉に鍵も掛けずに出かけて、隣人との信頼関係が崩れるから空き巣は入らない、などということは言えない。例え物は盗まれないにしても、勝手に入られて盗聴器が仕掛けられないとも限らない。お互いの信頼関係を維持するために、お互いに鍵をかけて相手を疑わなくて済む状況を作る自分の努力が必要だと思う。

 そもそも、軍隊を送らなければ相手を殺すことに加担していないという現状認識も噴飯ものだ。日本が経済的に裕福であれば、経済が地球の限られたリソースの奪い合いである限り、どこかの国がその割りを食っていることになる。そうすればその国の弱い人は死ぬこともあるだろう。戦争だけが特別なのではなく、同じ閉鎖系にいて相手よりも優位に立っていれば、それは相手の何かを奪っていることになるのだ。その現状認識に立って、どこまで奪うかを決めなければならない。自分が勝利者でいたいならば。

《状況説明》
■ 護憲派が九条を議論する場を作りたい【市民セクター政策機構 白井和宏】
■ 憲法九条を巡る「解釈改憲」の歴史
■ 九条を巡る基本用語集

《解釈改憲の歯止めとしての新九条》
■ 「新9条」を創る【映画作家 想田和弘】
■ 国民投票は九条を甦らせる【ジャーナリスト 今井一】

《現行九条絶対維持》
■ 憲法は魔法の杖ではない【弁護士 伊藤真】
■ 改憲の中身こそ議論すべき【衆議院議員 辻元清美】
■ 九条は立憲主義の原理を示す【法政大学教授 杉田敦】

《その他》
■ 悼みの列島 日本を語り伝える 第2回
花咲く南房総に戦跡を訪ねて ライター 室田 元美
■ おしどりマコの知りたがりの日々・レッツ想定外! 第5回
社会運動には笑いの技術が有効でしょ 芸人・記者 おしどりマコ
■ 道場親信さんが託してくれたもの
『「戦後日本の社会運動」と生活クラブ』刊行によせて



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