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りぽぐら!(西尾維新)

完成度はお察し

 タイトルはリポグラムの略で、特定の文字を使わずに文章を書く言葉遊びを指している。本作では、まず制約なく短編を書き、10文字ずつ禁止文字を設定して同じ短編を書くということをしているので、同じ短編の別表現が4本収録されている。
 言葉遊びとしては面白く、おそらく執筆しているほうは楽しいし、チェックしているほうもゲームみたいなものだと思うが、読者は同じ話を繰り返し読むことになるので飽きる。また、無理やり変な単語を作り出して文章を成立させているような部分もあるので、文章としての完成度も高くはない。

 読者も楽しめるように、例えば、どの文字を禁止したのかを秘密にしてそれを推理するという様なゲーム調にした方がまだましだったかもしれない。


「妹は人殺し!」
 妹のベッドの下に死体が隠されていることに気付いた兄が、自分の将来のためにその殺人を隠蔽しようとする。

「ギャンブル「札束崩し」」
 借金を抱えた人が、金持ちの娯楽として、将棋崩しの札束版に挑戦して借金を帳消しにしようとする。

「倫理社会」
 善行がポイント化されポイントがなければ生きることすらできないという社会で、システムの死角となるビルの谷間を発見した人の行動を描く。




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