ふらりとゆけ! ホーム » スポンサー広告 » ライトノベル書評 » Q.E.D.証明終了 (46)(加藤元浩)

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。






にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ
にほんブログ村
人気ブログランキングへ


Q.E.D.証明終了 (46)(加藤元浩)


Q.E.D.証明終了(46) (月刊マガジンコミックス)Q.E.D.証明終了(46) (月刊マガジンコミックス)
(2013/10/17)
加藤 元浩

商品詳細を見る


エンターティナーの矜持

 今回のエピソードの主人公たちは、いずれもプロである。一人は落語家であり、一人は作家だ。彼らは大衆の興味を惹くことにより生活の糧を得るが、何を売り何を売らないか、自分の中で境界線を引く必要がある。
 それはどこに引くべきなのか、そんなことを考えさせられるストーリーだ。

「失恋」
 落語家の猫柳角丸に弟子入している元市役所職員の猫柳あやめは、恋人の大西広をネタにして、笑いを取っていた。ライブでもテレビ関係者に褒められ、テレビ出演に色気を出し始めるものの、師匠の許しを得られる見込みがなく、不満を持っている。
 そんな彼女の憧れは、かつてテレビ番組で人気者だった椿屋亀吉だ。師匠とは正反対の亀吉の弟子なら良かったのにと思う日々。そんなある日、亀吉が下町演芸場の楽屋に持ってきた五百万円の札束が消えるという事件が起きる。

 自分の人生の切り売りと、芸の違いについて考えさせるエピソードだ。


「巡礼」
 校正者である内堀小雪は、父親の小説家、内堀昇一郎の未発表原稿を本棚の隙間から発見する。それは、戦前の外務官僚だった雨水滋の妻せつが、山井清明という昏倒強盗に殺された事件の事後談について纏めたものだった。
 ハノイに逃走した山井清明が捕まり、その裁判に証人として出廷した雨水滋は、妻を殺した犯人の減刑を願い出る。なぜ彼はそんな行動を取ったのか。そして、内堀昇一郎はなぜ作品を発表しなかったのか。父の足跡を辿り、内堀小雪は、当時の部下の白露卓蔵や、雨水滋の通訳だった人物の孫娘グェン・ソンを訪ねる。その果てに得る真実とは?

 何を発表し、何を発表しないかという、作家の倫理観に迫るエピソードだ。




加藤元浩作品の書評/レビュー
関連記事






にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ
にほんブログ村
人気ブログランキングへ


コメント
非公開コメント

トラックバック

http://bcft60.blog13.fc2.com/tb.php/5052-12a994d2

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。