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つれづれ、北野坂探偵舎 心理描写が足りてない(河野裕)


つれづれ、北野坂探偵舎    心理描写が足りてない (角川文庫)つれづれ、北野坂探偵舎 心理描写が足りてない (角川文庫)
(2013/09/25)
河野 裕

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それは筋が通らない

 女子高生の小暮井ユキは、たまたま入った「徒然珈琲」という喫茶店で、不思議な二人組を見かける。背中合わせに椅子にかけながら、互いを見ることもなくやりとりを続ける二人だ。話を聞いていると、一人は作家であり、もう一人は元担当編集らしい。
 そして二人は、窓の外に見えた、同じワンピースを着た二人の女性の間にあるはずの、物語のプロットを立て始めた。それはさながら名探偵の名推理のようでもあり…。

 「徒然珈琲」のオーナーであり元編集者で、現在は探偵をしている佐々波が取り扱う事件は、幽霊にまつわるものが多い。それには二つ理由があり、その一つは、彼には幽霊が見え、話すことが出来るからだ。
 そして持ち込まれた案件を、バイトの日本人女性、通称パスティーシュにからかわれながら、作家の朽木続こと雨坂続に、事件の背景を、彼の頭の中で組み立てられた物語として語らせる。

 今回持ち込まれたのは、小暮井ユキが小学生の頃に読んだという、題名も分からない絵本を探すことだ。そしてその絵本には、先頃亡くなった女子高生、ほっしーこと星川奈々子の幽霊が関係していた。そしてひとつの謎が解き明かされると、また新たな謎が持ち上がってくる。

 二人の男が本来追いかけている謎は別にあるので、どうやらシリーズ化されるようにも見える終わり方となっている。




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