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壱級天災の極めて不本意な名推理 (1)(鳳乃一真)


壱級天災の極めて不本意な名推理1 (ファミ通文庫)壱級天災の極めて不本意な名推理1 (ファミ通文庫)
(2013/08/30)
鳳乃一真

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妄想の中の壱級天災

 「龍ヶ嬢七々々の埋蔵金」のスピンオフ作品で、自称名探偵の壱級天災が、極めて不本意ながら、事件が実際に起こる前に事件を解き明かして未然に防ぐという、ちょっと不思議な短編集だ。

名推理1「壱級天災の極めて不本意な名推理」
 事件の発生を予期し被疑者が犯行を犯すのを待ち構えていたところ、共犯者として七重島警察署特別青少年犯罪二課の不動明葉奈警部に逮捕されてしまった壱級天災は、星埜ダルクの手配で、一鶴春秋からの圧力により、釈放された。
 しかし無罪放免というわけにもいかず、彼の秘書で兄の一ツ橋悠也と、その秘書兼護衛の石神霧夜から罰を申し渡される。それは倉庫整理という、実に地味な、名探偵らしくない仕事だ。

 渋々それを行っていた壱級天災は、七々々コレクション《悪魔と対決できる呪いの本》こと《イゾルデの刻印書》に触れてしまい、悪魔バアルを復活させてしまう。封印書から解放された《呪いの刻印》を回収しなければ、それが取り憑いた人間か周囲の人間が殺人を犯してしまうという。それを防ぐには、殺人が起きた未来をシミュレートした魔法空間で事件を解き明かし、《呪いの刻印》を回収しなければならない。
 だが、壱級天災にとっては発生した大事件を大勢の人の前で解き明かし、名探偵としての名声を得ることが何よりも重要だ。ゆえに、誰も見ていない場所で事件を解き明かしても、何の意味もない。つれなくバアルを袖にする壱級天災だったが、《呪いの刻印》が星埜ダルクに取り憑いたことで途端にやる気を出す。

名推理1.5「その後ってどうなったのかな?」
 事件後の壱級天災、星埜ダルク、一ツ橋悠也、石神霧夜のやりとりについて。ちょっと伏線めいている。

名推理2「なすりつけダイイングメッセージ」
 次の被害者は木戸隆という見知らぬ同級生。容疑者も不明の中、現実世界で人間関係の調査をする星埜ダルクは、彼の彼女である弓月恵と、彼が所属する超常現象調査部部長の伏見妃凜という人物に接触する。そして解き明かされる動機とは?

名推理2.5「ストーキング・ストーキング」
 絶世の美人ながら大変残念な趣味を持つ伏見妃凜のダメっぷりを、壱級天災が尾行によって詳らかにしてしまう。

名推理3「悪魔よりの挑戦状《推理が効かない殺人機械》」
 あまりにもあっさりと事件を解決されたバアルは、今度は現在進行形の未来事件を阻止するという課題を出してくる。その犯人はなんとロボット。そしてそれを製作した柊技術研究所の柊スイナと二人は接触する。名探偵は進行する事件を阻止することが出来るのか?

名推理3.5「ある日の《伏見研》での一コマ」
 星埜ダルクを大変気に入った柊スイナと、壱級天災の鞘当てを描く。




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