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悩み相談、ときどき、謎解き?―占い師ミス・アンジェリカのいる街角(成田名璃子)

悩み相談、ときどき、謎解き?―占い師ミス・アンジェリカのいる街角 (メディアワークス文庫)悩み相談、ときどき、謎解き?―占い師ミス・アンジェリカのいる街角 (メディアワークス文庫)
(2013/02/23)
成田 名璃子

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心の中の秘密の小部屋

 有名なIT企業の経理を務める田中花子は、影ではミス・ブースカと呼ばれ、同僚OLたちから見下されている。だが、勤務が明けて街角にいる彼女の許には、OLたちが列をなすのだ。勤務後の彼女の名前はミス・アンジェリカ。よく当たると評判の占い師である。
 ミス・アンジェリカにとって、自分の占い所に並ぶOLたちは、エネルギーの無駄遣いをしているようにしか思えない。どうでもよい話題を振りまき、悩んだり笑ったり怒ったりしながら、同じことを繰り返しているのだから。そんな無駄なエネルギーを占い料金に変換し、それを植樹団体に寄付する。それがミス・アンジェリカにとっての、エネルギーの有効利用の仕方なのだ。

 ゆえに、基本的に彼女は依頼者のことはなんとも思っていない。多くは適当なことを言い、稀に降りてくる言葉を告げる。ただそれだけのことを繰り返して来た彼女に、誠司というアーティスト志望のバイト青年が関わって来たことで変化が生じていく。

 「月だけが、私のしていることを見おろしていた。」とリンクした世界で、他人と関わらないようにしていた女性に生じる変化を描く。
 個人的には前作よりも良いと思う。




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