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悲痛伝(西尾維新)

悲痛伝 (講談社ノベルス)悲痛伝 (講談社ノベルス)
(2013/02/27)
西尾 維新

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魔法少女を剥く

 世界人口の三分の一を削り取った「大いなる悲鳴」を引き起こした地球を打倒しようとする組織、地球撲滅軍に入った私立山石中学校一年の空々空(そらからくう)は、「地球陣」との死闘や仲間殺しという汚名を経て、第九機動室室長となっていた。
 第九機動室副室長の「焚き火」氷上竝生からもたらされた次なる作戦は、連絡が途絶し、上空からの撮影で誰ひとり人間が確認できなくなってしまった四国に潜入し、事態の詳細を探るというものだ。ヘリコプターからパラシュートで降下し、無事に着陸した空々空は、氷上竝生に連絡しようとしたところで、謎の爆撃を受けてしまう。

 辛くも危機を乗り越えたところで彼の前に現れたのは、四国に拠点を置く絶対平和リーグの構成員である登澱證という少女だった。彼女は空々空に対し、四国で起きていることが、いくつかのルールに抵触すると攻撃を受けるゲームだという情報をもたらす。だがそんなことより、空々空には気になることがあった。彼女は、ふりふりのドレスを着て宙に浮かぶ、魔法少女メタファーだったのだ。
 一方、本部に残った氷上竝生は、不明室室長の左右左危からアプローチを受ける。彼女は四国で起きていることをかなり正しく推察していた。

 魔法少女の登場なのだが、とても殺伐とした展開と、空々空に課せられる思わぬ試練が中心となっている。とても分厚いが、事件は1巻では終息せず、次巻「悲惨伝」へと続いている。




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