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サイハテの救世主 PAPER I:破壊者(岩井恭平)

サイハテの救世主  PAPERI:破壊者 (角川スニーカー文庫)サイハテの救世主 PAPERI:破壊者 (角川スニーカー文庫)
(2012/03/31)
岩井 恭平

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混在する街

 アメリカ合衆国で危機管理に従事していた天才少年教授の沙藤葉は、“破壊者”という存在に関する論文を切っ掛けとしてホワイトハウスを放逐され、沖縄県嘉手納町へと流れてきた。アメリカで出会った老人から譲り受けたボロ家が彼の新たな拠点だ。
 そのボロ家で“破壊者”に関する論文を完成させようとする沙藤葉だが、彼が周囲を警戒し遠ざけようとするにも拘わらず、濱門陸やバウスフィールド照瑠をはじめとする近隣住民たちが干渉してきて落ち着けない。

 自分は天才だと言い張り、他人を見下し、感謝せず謝罪しない傲慢さを見せる沙藤葉ではあったが、あまりにも馴れ馴れしく、彼がそこに居ることを当たり前に受け止める住民たちとの暮らしを大切なものだと感じ始める。
 しかしそんなとき、彼のもとをノーラ・ダーリンという少女が米軍を引き連れて現れる。彼女は彼に前線への復帰と、天才であり続けることを彼に求めるのだった。

 穏やかな生活と米軍、そしてテロという、あまり交わりそうもない要素を、米軍基地がある沖縄を舞台とし、かつてテロ撲滅に関わっていた壊れた天才を配置することにより結びつけている。そんなわけで、前半と後半ではガラッとテンションが変わり、それぞれのキャラクターが交わることはない。
 つまり、まるで二つの作品が一つにまとめられたような構成になっている訳で、それをつないでいるのは沙藤葉というただ一人の存在と、彼の中に蓄積された思いだけなのである。この辺りの親和性の低さが、今後のネックになりそうだ。




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