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昭和元禄落語心中 (3)(雲田はるこ)

昭和元禄落語心中(3) (KCx(ITAN))昭和元禄落語心中(3) (KCx(ITAN))
(2012/10/05)
雲田 はるこ

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有楽亭八雲の名が結ぶ縁と怨

 戦争が終わり、ようやく落語に専念できる時代が来た。有楽亭助六は汚い身なりで女癖が悪いために落語界の長老からは眉をひそめられるものの、何よりも芸に華があり、客からの人気は上々だ。一方、同じ二ツ目であり、後の八代目有楽亭八雲である菊比古は、助六と比べて華がないことに悩み、自らの芸の道を確立できずに悩んでいた。
 そんなとき、前座、二ツ目を寄せ集めた鹿芝居で、菊比古は弁天小僧菊之助を演じることになる。後の小夏の母であるみよ吉に化粧をしてもらい、見目麗しくはなったものの緊張する菊比古に対し、助六は魔法をかける。そこから現在の八雲へつながる道が始まったのだ。

 だがそれは一方で、三人の関係を変えていく一歩ともなった。そしてついに至る怨念が形をとって現在まで続く。

 華はありながら鼻つまみ者の助六に対し、長老の覚えめでたい優等生の菊比古という対比。その枠組みからはみ出したいという羨望と、自らの天稟の限界を悟る挫折。祝福されない恋心と落語の天秤。それぞれは別々の出来事ではあるが、たまたま近くに寄り集まり、そして譲れない思い同士であるからこそ、誰も望まない形に落着して行くという悲劇がここにある。
 ただの名前でありながらただの名前でない有楽亭八雲が、戦後の若者たちを結びつけ、切り離していく。




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