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最後のレストラン (1)(藤栄道彦)

最後のレストラン 1 (BUNCH COMICS)最後のレストラン 1 (BUNCH COMICS)
(2011/12/09)
藤栄 道彦

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人生を総括する一皿

 女子大生の前田あたりと女子高生の有賀千恵がバイトするレストラン「ヘブンズドア」のオーナーシェフである園場凌は、とびきりのマイナス思考の持ち主だ。ちょっと店に客が入らなくと悲観して、店に火を放って死のうとするような危険人物でもある。そのくせ、プライドはとびきり高いので、黙って人に使われるようなこともできない。
 そんな困ったレストランには、時折困った客がやってくる。自ら織田信長やマリー・アントワネット、ガイウス・ユリウス・カエサルや坂本竜馬、ジャンヌ・ダルクを名乗る、コスプレまでした変な客だ。彼らは一様にまともな注文をしない。それでも園場凌は、前田あたりの博識差の恩恵を受けながら、何とか注文をしのいでいく。

 死の間際の歴史上の人物たちが、死に際の一皿を求めてタイムスリップしてきてしまうという設定なのだが、店員たちは原則として彼らを本文とは思っていない。しかしなぜか、本物だという前提で、本物が喜びそうな料理を供していく。
 歴史上の人物たちにギャグ的な行動やメンヘラ的な行動を取らせちゃう危険なところもあるのだが、彼ら彼女らの人生を総括として、料理という形にする考え方は面白い。難しくなく面白い。




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