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ジャコモ・フォスカリ (1)(ヤマザキマリ)

ジャコモ・フォスカリ 1 (オフィスユーコミックス)ジャコモ・フォスカリ 1 (オフィスユーコミックス)
(2012/09/25)
ヤマザキ マリ

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追憶と羨望、そして混乱

 ヴェネチアの名家に生まれたジャコモ・フォスカリは、教養ある父の薫陶を受け、多神教であった古代ローマに深い興味を持つ少年として育ち、果ては大学教授となり、同様に多神教だった日本に赴任する人物へと成長した。そんな彼の中核には、自宅に置かれていた古代ローマ時代のヘルメスの像と、少年時代にヴェネチアで出会った貧乏な少年アンドレア・ガネッティの言動が居座っている。
 時は1960年代。不穏な空気を孕み始める大学にあって、下町に下宿しながら才能ある文化人たちと交流していたジャコモ・フォスカリのお気に入りは、名曲喫茶パルマだった。そこには、かつての少年アンドレアの面影を宿す美少年、古賀秀助が働いていた。

 戦前戦中のヴェネチアと60年代の日本、美少年ウェイターと彼の近くに居る美少女が醸し出す退廃的な雰囲気、大学に溢れる熱狂と下町の喧噪、そして日本の文化人たちの持つ独特な価値観が入り乱れ、ジャコモ・フォスカリが感じた世界を描いている。
 この作品のキーワードを抜き出すなら、追憶と羨望、そして混乱と言うところだろうか。ジャコモ・フォスカリという人物自体に華があるわけではないが、彼の人生には様々な人が交わってきて、そして去って行く。そういう、個人の視点から見た世界の記憶なのだと思う。




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