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ささみさん@がんばらない (9)(日日日)

ささみさん@がんばらない 9 (ガガガ文庫)ささみさん@がんばらない 9 (ガガガ文庫)
(2012/09/19)
日日日

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頑張りすぎたら疲れます

 アラハバキの首領が仕組んだ月読日留女事件の結果、月読呪々は黄泉の国へと去り、月読鎖々美のもとには月読るるなが残され、日本神話は辛うじて独立を保った。しかし、印度神話の最高神・ヴィシュヌが汚染された破壊神・シヴァとなり、何らかの目的を持って歴史改変を始める。具体的には、鎖々美をがんばるリア充へと改変する試みだ。
 ガルーダの導きによって、そのことに気づいた蝦怒川情雨と玉藻前は、シヴァの目論見を阻止するために過去に飛ぶ。その行き先は、情雨と出会う前の鎖々美のところだ。二人は懸命に妨害活動をしようとするのだが、神格の差が凄まじく、極めて劣勢に追い込まれる。

 今回は徹底的に鎖々美さんは頑張らない。いや、過去の鎖々美が頑張ってしまったことでもたらされる改変なので、頑張っていないというのにも語弊がある。だが最も頑張るのは、シヴァと玉藻前、そして情雨とガルーダなのだ。
 身の丈に合わない力を持ってしまったばかりに頑張らない道を選んだ鎖々美さんの同質でしかし対極にある存在としてヴィシュヌが描かれている。

 玉藻前が暖を取るために紙を燃やすシーンがあるけれど、そのときに「本」ではなく「落丁乱丁本」を燃やすという描写に、作者の細やかさを感じる。




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