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ベイビーステップ (22)(勝木光)

ベイビーステップ(22) (講談社コミックス)ベイビーステップ(22) (講談社コミックス)
(2012/07/17)
勝木 光

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迷わない逃げない

 全日本ジュニアテニス大会二回戦。丸尾栄一郎は、第三シードの岡田隆行と対戦することになった。女子テニスプレイヤー矢沢美樹から学んだ直球系のライジング一本で戦う岡田隆行の実力は脅威ではあるが、素直さはエーちゃんのコントロール重視のテニスとの相性は悪くない。
 しかし、降着する状況に業を煮やした岡田隆行は、状況を打開するため、自分の理想に妥協し、変化系にも手を出そうとしてしまう。その結果、十年ぶりの本番での空振りという醜態をさらした岡田隆行は、自分のプレイスタイルに対する迷いをかなぐり捨て、ただ理想を貫く決意を固めるのだった。

 岡田戦が長いこと続く。それもそのはず、実はエーちゃんよりも、岡田のテニスに対する悩みが物語の中核に来て、トップになれない人間には持っていないものがあるのかという、作者の感情的なものが透けて見えるような展開になっているからだろう。そして作者的には、地味だがぶれないエーちゃんは、持っている人という氷菓につながるわけだ。
 ゆえにエーちゃんは、プライベートでも持ってる。女子ジュニア二位の鷹崎奈津は彼女で、両親にも紹介してもらえたりするわけだし、女子ジュニア一位の清水亜紀にも片思いされて、彼女のコンディションを崩してしまうほど。

 そして今回のことで、清水亜紀の気持ちを知ったことで抱く鷹崎奈津の強い勝ちたいという感情は、果たしてプラスになるのか否かという、エーちゃん以外のところでも、ゲームの行方に楽しみが増えた気がする。




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