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秘密結社とルールと恋(寺田海月)

秘密結社とルールと恋 (電撃文庫)秘密結社とルールと恋 (電撃文庫)
(2012/07/10)
寺田 海月

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それぞれの筋の通し方

 久倉高校には不純異性交遊禁止の校則がある。生徒会副会長の会津優介はそれを守らせる立場なのだが、そう単純に割り切れないものを抱えている。なぜなら、彼は生徒会長の円城あかりが好きだからだ。
 そんな揺れる気持ちを悟られたのか、彼は前の生徒会副会長にして問題児の村崎月夜とちびっ子一年生の宇佐美琴音が立ち上げた純遊会なる秘密結社に誘われる。それは、恋愛至上主義を掲げる、恋を成就することを助ける組織だった。

 副会長という立場と相反する組織の幹部になってしまった優介は、何とかあかねと対話の糸口を見つけようとするのだが、あかねに秘密結社の存在を仄めかした途端、俄然、彼女は秘密結社に対抗する意欲に燃えてしまった。なぜなら彼女は、特撮ヒーローの正義の味方に憧れていたのだ。
 しかし、状況はそんな二人の間だけには収まらなくなっていく。風紀委員長に就任した稲沢徹は、報道部部長の藤本沙織を利用し、生徒会長の意に反して、校則違反の罰則制定と、風紀委員の摘発権限強化を提案してしまう。

 描きたいことは分かる気がするのだが、設定にかなり無理がある気がする。そもそも、古い校則を廃止してきた生徒会長が、なぜ恋愛禁止条項のみは残したのか。そして、その校則に反発する生徒が多数いるにも拘わらず、稲沢の提案は絶対多数で可決されてしまったのか。どれほど生徒が移り気で愚昧ならば、そんな整合性のない対応が可能なのか分からない。
 まあそういう矛盾点を差し引けば、対話を重視し規律を守る立場、力なき正義は無力する立場、自由を強調する立場と、様々な立場のせめぎ合いが引き起こす事件を、恋愛というキーワードで解決していく物語として見ることが出来るだろう。




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