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武装中学生2045 -夏- (2)(岡本タクヤ)

武装中学生2045 -夏- 2 (ファミ通文庫)武装中学生2045 -夏- 2 (ファミ通文庫)
(2012/06/30)
岡本タクヤ

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巻き込む範囲を広げての防衛戦

 内閣府の官僚である巽征志郎により、沖縄から軍用ヘリに乗せられた東都防衛学院の久坂レイジ、桐島チヒロ、御門ミヤコ、高城クマグス、そして沖縄から連れてきた少女の八神トワは、東京ではなく京都へと向かっていた。
 たどり着いた先は西都防衛学院、西の武装中学生の本拠地である。学院長の土岐重郷に迎えられた5人は、西のトップである橘イオリと、あまり兵士には見えない寺田キイチと知り合いになる。

 一方、沖縄で作戦に失敗したアルベルト・ルースは、米国の軍事複合体である蛇遣い(オフューカス)のトップである青年アレス・シルバーリングに面会していた。アルベルトから日本の武装中学生について興味深い話を聞いたアレスは、アリッサ・オブライエンを指揮官とし、現地指揮官ラゼンドラ・ダハルと軍用兵器オペレーターのヒューイ・メイヤーズに命じて、西都防衛学院への侵攻を計画させる。
 その頃、西都防衛学院には、東都防衛学院から戦術担当教官の姫川美雪がやってきていた。

 沖縄での奪還作戦に引き続き、今度は孤立した学院での防衛戦に中学生が駆り出される。当然、彼らを護るべき大人はおらず、彼らは自らの意思で銃を取り、自らを護るために戦わなければならない。
 もちろん、逃げようと思えば逃げられないことはない。ただし、その後の人生で、彼らは仲間を見捨てて生き残ったという、苦い思いを噛みしめて生きなければならないだろう。それを嫌う者は、否応なく銃を取って戦わなければならない。そんな戦場が組み立てられる。

 今回は子どもよりも前に大人が傷つくことで、一応、対面は護ったような構成にはなっている。しかし、事態を外から企画した人間は、傷つくこともなく、平穏の中で暮らしている。
 アホらしいと思うかも知れないが、これは現実の一側面であるとも言える。移り変わっていく戦場において、中学生が武装する意味はどこにあるのか?果たしてこの物語は、その問いに答えを見い出せるのか?




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