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キリングシュガー(ナカオカガク)

キリングシュガー (講談社BOX)キリングシュガー (講談社BOX)
(2012/06/02)
ナカオ カガク

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生き残ることを正当化できない兵士は死ぬしかない

 女子高生として学校に通いながら人を殺す。いつからそうなったのかは覚えていない。記憶に飛びがあるからだ。タンゴと呼ばれる彼女にあるのは、エコー、ヴィクター、ロメオというチームのメンバーと、彼女たちに指示を出すフォックストロットという存在だけだ。自身の肉体すらも確かな存在ではない。
 なぜなら彼女は、多重現実症(MRD)を発症しているからだ。現実を妄想に変えるR型と妄想を現実に変えるI型があるその病は、現実を簡単に上書きする。どれだけ傷つこうとも、妄想する瞬間があれば、健康な肉体を取り戻すことが出来てしまう。そして彼女たちの任務は、同じくMRDを発症し、暴走している少年少女を殺すことである。

 そんなタンゴに今回下された指令は、小学生時代の幼なじみである入江泪の抹殺だ。かつては彼女をいじめから守る役を任じていたタンゴが、彼女を殺さなければならない。そんな矛盾にあって、そして認めたくない現実を知ることで、彼女の心は壊れ始める。

 生きるために仕方ないと自分を騙して仕事をする。しかしそれが、客観的に正しくないことと知らされ、トリガーを引くことに忌避感を覚える。戦場で新兵が遭遇する様な症例を、日常の世界観の中に持ち込んではみたものの、全く日常が描かれる瞬間はないので、砂漠やジャングルがビル群という形になっただけの、特に新味のない物語に感じられた。これが新しく感じられるとしたら、それは単に戦場を描く作品に馴染みがないだけではないだろうか?
 この作品はSFと銘打たれているが、病気の原因の理論づけも特になされることなく、単に結果だけを押し付けられているところから判断すれば、ファンタジーと称すべきだろう。




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キリングシュガー (講談社BOX)(2012/06/02)ナカオ カガク商品詳細を見る生き残ることを正当化できない兵士は死ぬしかない 女子高生として学校に通いながら人を殺す。いつからそうなったのかは覚えていない。記憶に飛びがあるからだ。タンゴと呼ばれる彼女にあるのは、エ?...

2012-06-20 01:09 │ from まとめwoネタ速neo

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