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ちはやふる (17)(末次由紀)

ちはやふる(17) (BE LOVE KC)ちはやふる(17) (BE LOVE KC)
(2012/06/13)
末次 由紀

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無限遠へ向けて積み重ねる努力

 全国高校かるた選手権個人戦決勝。瑞沢高校かるた部からは、B級決勝に真島太一、C級決勝に駒野勉、D級決勝に筑波秋博が残った。綾瀬千早も西田優征も残れなかったA級の決勝は、現クイーン若宮詩暢と、綿谷始永世名人の孫である綿谷新という対決だ。
 大江奏や花野菫が真島太一らの対戦がある部屋での観戦に残るのは当然として、クイーンを目指しているはずの千早も、クイーンの対戦ではなく、太一の応援に回るという、かるた命の女としては奇妙な選択をした結果、それまで無心に戦って来た太一に変な欲が出てしまい、大崩れになってしまう。

 一方、周防久志名人を倒してくれる逸材を探す運営側は、永世名人の孫ということで綿谷新に期待しつつも、一年半というブランクは小さくないと冷静な判断を下していた。しかし、目の前で繰り広げられる二人の戦いは、戦前の予想を大きく覆すものとなっていた。

 やはり絵柄がかなり変化している気がする。キャラクターの目が大きくなったのだろうか?見つめられると呑みこまれそう。しかしそれは、キャラクターたちのエネルギーが増して来ている証左でもある。
 これまでの描写は才能を持つ選手たちの独壇場であったかるたという世界においても、才能を努力で凌駕しようと積み上げ続ける選手たちがおり、そしてそれは確かに才能を崩すことが出来るということを、結果を以って示す構成となっている。

 天賦の才は確かに存在するが、体に刻み込んだ努力の反復は、天賦の才に至近に迫ることもできる。しかし、その前にひとは壁の前に屈しがちであり、そこまで挑み続けるということ自体が、ひとつの才能と呼べるのかもしれない。




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2012-06-19 20:36 │ from まとめwoネタ速neo