ふらりとゆけ! ホーム » スポンサー広告 » 現代ファンタジー » チェンライ・エクスプレス(百波秋丸)

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。






にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ
にほんブログ村
人気ブログランキングへ


チェンライ・エクスプレス(百波秋丸)

チェンライ・エクスプレス (電撃文庫)チェンライ・エクスプレス (電撃文庫)
(2012/05/10)
百波 秋丸

商品詳細を見る


ヤマもなくオチもなく

 チェンライ王国の中心部は、様々な文化が入り混じる街だ。そしてそれは、住民たちにも言えること。この物語は、数多くの普通の人間たちに混じって生きる、極めて数少ない人外たちにスポットを当てた、まるで人外しか住んでいないかと思えるような群像劇となっている。

 ルアンピー・ジュニアハイに通うトウアは、クラスメイト達からいじめられている。なぜなら彼の反応が普通とは違うからだ。しかしそれを本人は気にしていない。彼はそれを感じる心がないからだ。
 そんなトウアに恋するマナは、魔女貴族のマジョリーナ家に奉公する、魔法が使えない魔女だ。令嬢のベアトリにいじめられながら使いに出され、魔女狩り集団「ヤーコプ団」に殺されそうになったところを、トウアと彼の知り合いのDJケイに助けられる。

 そんなケイは、ジンノ・リョウイチから探し物のカマの在り処を聞き、そこに向かう。彼は死神なのにカマを失くしてしまったのだ。だがその回収は失敗し、再びジンノからジャックポットというカジノの場所を教えられる。
 そのカジノでは、「チーム・カモーイ」の博打打ちジェリコ・ギャロップが、ディーラーのイアン・キッチナーと組んでひと儲けしようとしていた。だがそのカジノのオーナーのチェスタ・フィッツジェラルド・タマが、キャバクラ「マーメイド」のリ・リ・メイからその情報を教えられ、計画を阻止しようと動き出す。

 一方、最近人気のモデルの未菲は、カメラマンのシウ・シャイロックにひとつのお願いをしていた。それは、ある人物を殺したいというものだった。


 登場人物がたくさん出る群像劇なのは良いのだが、たくさん出し過ぎて明らかにそれぞれに物語を十分に処理し切れていないと思う。読み終わってみると、誰の物語も印象に残らなかったという気がしてしまう。本来は主役級であると思われるトウアも、ただの登場人物の一人程度にしか感じない。
 そして何より、人外の存在である必要性を感じない。別に彼らを普通の人として物語を組み立てたとしても、同じ様な物を仕上げられただろう。人外である必要性、例えば、人との確執であるとか、人外でなければ成しえないこととか、人外を出すことによってより面白くなるところとか、何か理由があった方が良かったと思う。




百波秋丸作品の書評
関連記事






にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ
にほんブログ村
人気ブログランキングへ


コメント
非公開コメント

トラックバック

http://bcft60.blog13.fc2.com/tb.php/3661-16edaa7f

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。