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円周率殺人事件(大坂翠)

円周率殺人事件 (メディアワークス文庫 お 1-2)円周率殺人事件 (メディアワークス文庫 お 1-2)
(2012/04/25)
大坂 翠

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円周率による祈り

 キャリアとして警察庁にトップ採用されながら、時の警察庁長官の命令で巡査から叩き上げるパスを経てきた加藤真章警視正の体はもはやボロボロだ。しかし仕事に打ち込むのをやめる気は全くない。長期休暇中に無理矢理入らされた彼は、円周率暗唱の世界記録を持つ星野王子が秀才高校生の秋津貴裕をめった刺しに刺し殺した事件に首を突っ込むことになる。
 その現場にやって来たのは、元警視監で犯罪コンサルタントをしている蛇池嘉文とその助手の犬君だった。子どもが関わる事件には必ずと言っていいほど現れる蛇池を、加藤は毛嫌いしている。そして今回も、事件に子どもが関わっていた。

 そもそも星野王子が殺人を犯した動機が、女子高生の榎本奏恵に世界記録を抜かされそうになっているということ。いまもなお、密室の目隠し状態で暗唱を続ける彼女が十六万桁を超えれば、世界一の座は彼女に移るのだ。
 それを阻止するため、彼女の大切な人間を殺して大会を中止させるべく、彼氏であるという秋津を殺害したわけだ。

 休暇中ゆえに現場から外された加藤は蛇池と同席することになり、彼から新たな事件に関する視点を提供される。それには、榎本の周囲の人間である、滝川阿羅多、滝川那由多、能登谷朔らが密接に関係しているというものだった。

 主人公が名探偵未満で、安楽椅子探偵に導かれながら、その状況に反発しつつ、事件の謎を解き明かしていくという構成になっている。その謎の重要な要素が、円周率の暗唱というわけであり、円周率の記憶詩、ニーモニックに、犯意が隠されているのだ。
 ただ、どんな裏設定があるのかは分からないが、作者だけが楽しめるような、読者に説明する気がない前日談が散りばめられているのが気持ち悪い。それが物語の主軸に機能する内容ならばともかく、特に必要のないことだから、ノイズにしかなっていないように感じる。

 このあたりの独りよがりな感じが薄れてフィルタリングされるようになれば、もっと面白くなると思うんだけどな。




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