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森の魔獣に花束を(小木君人)

森の魔獣に花束を (ガガガ文庫)森の魔獣に花束を (ガガガ文庫)
(2012/04/18)
小木 君人

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それまで教えてもらえなかった気持ち

 一巻完結のハートフル・ファンタジーだ。

 有力者の家系に生まれたクレヲ・グラントは、生まれつき身体が弱かった。それでも跡継ぎになるため、厳しい教育を受けさせられていたのだが、弟ローレンスが生まれてからは父親に見捨てられ、それからは部屋に引きこもって好きな絵だけを描いてきた。
 しかしある日、クレヲは“青い薔薇の試練”を受けさせられることになる。それは、跡継ぎでもめたときに決めるための試練であり、資格者は魔獣の棲む森に分け入って、青い薔薇を取ってこなければならない。つまりそれは、邪魔者を放逐するための、体の良い試練だった。

 実際、森の中で護衛者に見捨てられたクレヲは、人食い花の少女に襲われ食べられそうになる。しかし、その少女に絵を描いて見せたところたいそう気に入られ、ペットの様に飼われることになってしまうのだった。

 人間を襲う獣がたくさんいる森で、人間を喰う魔獣の少女と暮らすことになる少年だったが、そのうちに、実家で虐げられているよりも、自分を必要としてくれる少女と暮らすことの方が楽しくなってしまう。しかし、そもそも生物としての強度が異なる二人が一緒に暮らすのは、中々にハードルが高かったのだ。

 ところでイラストのうち、接ぎ木のシーンの絵が、どう見ても挿し木にしか見えないのは、内容確認不十分という意味でお粗末すぎると思う。




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