ふらりとゆけ! ホーム » 学園ファンタジー » シュガーシスター1/2(鷹野新)

シュガーシスター1/2(鷹野新)

シュガーシスター1/2 (電撃文庫)シュガーシスター1/2 (電撃文庫)
(2012/04/10)
鷹野 新

商品詳細を見る


いらないものを欲するもの

 篠崎咲良は比売守家という呪素遣い(ハザマ)直系嫡子だった。しかし、彼の双子の姉であるヒメが誕生直後に祖母の手により殺され、比売守家の霊的守護者である「家神」にされたことで愛想を尽かした母のアザミが彼らを家から引き離したのだ。
 その母も亡くなり、彼女の信奉者だった木継千夏とその弟の木継圭祐の手助けを受けながら、咲良はヒメを存在させ続けるために、【棄霊(バツ)】【迦微(カミ)】【魍魎】の根源たる呪素(カムロキ)を遣い、【棄霊】を狩ってヒメに食事として与えている。咲良の呪素である【廃竜(クツナ)】は「滅尽」の性質を持つため、ヒメの存在なくして自分もただでは済まないという利害もあるが、いまやただひとりの身内である姉と一緒に居続けたいという気持ちが一番強い。

 かつて【棄霊】から助けた一之瀬蒼に好意を寄せられ、ヒメには寝起きでからかわれ、千夏にはセクハラをかまされながら、日常を過ごしていた咲良は、ヒメのご飯を準備するため、最近話題の心霊サイト「ピーピング・トム」を探っていた。
 ガセだと思われたネタだったが、それは入念に計画された罠であり、気づいたときにはその罠の奥深くまで陥ってしまっていた咲良とヒメ。ピンチに陥ったところを、実家の祖母から遣わされた依童の比売守ツユキが助けにやってくる。

 異能の力を受け継ぐ家系に生まれたために、生まれ落ちた瞬間から希望を奪われた姉に尽くすために奮闘する弟と、そんな弟としか基本的に触れあえない姉の関係を描きつつ、彼らが忌み嫌う異能を欲しがる奴輩と戦う物語だ。




鷹野新作品の書評
関連記事






にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ
にほんブログ村
人気ブログランキングへ


コメント
非公開コメント

トラックバック

http://bcft60.blog13.fc2.com/tb.php/3585-bf98d0c0