魔術士オーフェンはぐれ旅 原大陸開戦【特製小冊子付き初回限定版】 (2011/11/25) 秋田 禎信 商品詳細を見る |
新たなはぐれ旅
フォルテ・パッキンガムとレティシャ・マクレディの長男であるマヨール・マクレディは、3年前に訪問したオーフェン・フィンランディの許を、今度は婚約者のイシリーン、そしてイザベラ・スイートハート教師と共に訪れようとしていた。キエサルヒマからヴァンパイア化を目指して旅立った人々を追跡するためだ。そしてその中には、彼の妹であるベイジット・パッキンガムの名前もあった。
だがその頃、原大陸も大きな問題を抱えていた。ヴァンパイアの指導者でありながらオーフェンとつながりのあった、キムラックの死の教主カーロッタ・マウセンとの連絡が途絶えていたのだ。これは何の予兆なのか?戦術騎士団の魔術戦士となったラッツベイン・フィンランディやエッジ・フィンランディ、そして主戦力であるマジク・リンらを投入し、状況を探るオーフェン。そして事態は、それを打開しようとする様々な手もすり抜けて、最悪の状況へと向かっていく。
魔術士オーフェンのシリーズは、キリランシェロが姉であるアザリーを追いかけて牙の塔を出奔するところから始まった。いわば始まりは家族の問題だったのだ。そしてその問題は、キエサルヒマ全体の行く末を左右するところまで発展した。
この新シリーズも同様に、妹のベイジットを追うマヨールから始まる。そして、オーフェーンやクリーオウ、ラッツベイン、エッジ、ラチェットの三姉妹を含む家族の問題だ。だが彼らは既に普通の家族ではなく、魔王と呼ばれる存在であることが、当初シリーズとは大きく違うところかもしれない。初めから彼らの動向は誰も無視できないのだ。
短編「魔術戦士の師弟」では、ラッツベインからダメ人間扱いされる悲しい生き様が描かれる。どんなに格好良いところを見せてもダメなんだ…。
そして初回限定版では、オーフェン・クリーオウ・マジクのラフ画、作者へのインタビューが収録された小冊子が付属している。
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